宍戸では初めてとなるメジャー2勝をあげた岩田寛プロインタビュー ギャラリーの大声援が「すごく嬉しかった」

優勝直後の岩田寛選手
宍戸では初めてとなるメジャー2勝をあげた岩田寛プロインタビュー
ギャラリーの大声援が「すごく嬉しかった」
2024年に続き、「BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」で2度目の優勝を飾った岩田寛選手。史上初となる宍戸ヒルズでの大会2勝目を挙げた岩田選手に、今年の大会を振り返っていただくとともに、大会やコースへの印象、ギャラリーからの声援、国内男子ツアーの魅力、さらには海外ツアーへの思いまで直撃しました。実直で飾らない人柄と、時折ユーモアを交える岩田選手らしさが詰まったインタビューとなりました。

岩田寛 Hiroshi IWATA
1981年1月31日生まれ。2006年に初シードを獲得し、2014年の「フジサンケイクラシック」でツアー初優勝。2015年の「全米プロ」では2日目にメジャータイ記録(当時)の「63」をマークするなど、海外メジャーでも活躍。2016年には出場権を獲得して米国PGAツアーに参戦。2026年の「BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」でツアー通算8勝目を挙げた。
自分ではそうは思わないが、周りからは粘り強いと言われる
▼今年はフェアウェイが広くなるなど、コースセッティングが変わりましたが、どう感じましたか?
昨年までだったらラフだったなというホールがいくつかありましたね。17番と12番ホールは左が広くなっていました。
ただ、確か3日目だったと思いますが、朝に倉本昌弘さん(JGTO副会長)と会って、「(良い)スコアを出せるようにしている」と言っていたんですけど、「え?」ってなりました。本当かなと思って(笑)。コースセッティングは簡単にはなっていません。
▼開幕前日は台風でした。初日のコースコンディションはいかがでしたか?
正直、(前日までの台風の影響で)スタートが遅れると思っていました。それがスタート時間はそのままで、何事もなかったかのようにコースが綺麗になっていたので、びっくりしましたね。ゴルフ場の人たちは何時に起きて、何時から作業をしていたんだろうと思いました。シェフの方もコース整備を手伝っていたとお聞きしました。
ありがたいです。
▼2024年に続く2勝目ですが、宍戸ヒルズで強い理由は?
一つは、マネージャーが「宍戸ヒルズは若手しか勝てない」といろんな人に言いふらしていて、僕の目の前でも他の人に言うので、「なんでこんなこと言うんだろう」と思っていました(笑)。「なんで僕の前でそんなこと言うんですか?」と聞いたら、「寛は違う」と言い訳していました(笑)。
若い時も何回か最終組で回ったりしたんですけど、宍戸ヒルズではすごく良いか、すごく悪いかって感じですね。たまにすごくスコアが伸びる年があるんですけど、そういう時はダメでしたね。
▼粘り強さが求められる展開の方が得意なのですか?
自分ではあまり粘り強いとは思わないんですけど、周りからはそう言われます。
▼解説の中嶋常幸プロが「岩田プロは年齢と身体が比例していない。筋肉や関節に柔らかさを感じる」と話していました。コンディションを維持するために意識していることはありますか?
トレーニングしたりとかですかね。ゴルフを始めた時に親父に「怪我と病気が一番良くないことだから」と言われていたので、ゴルフを始めた時から気をつけています。
▼飲食で気をつけていることは?
お酒は遊びに行く時は飲みますけど、普段は飲まないです。お菓子が大好きですが食べないように気をつけたり、ラーメンも好きだけど控えたり。何かしらはちょっとだけ気をつけています。完全にではないですけど。
ギャラリーから声をかけられるのは嬉しい!
男子ツアーの楽しみ方は「推し」を見つけること
▼今年もギャラリーから大きな声援が送られていました。どんな声をかけてもらうと嬉しいですか?
声をかけられたら嬉しいですよ!
▼何でも?
何でもじゃないですね(笑)。すれ違った時に「黒いな」ってギャラリーの皆さんからよく言われるんですけど。聞こえてないと思って言っているんでしょうけど、結構聞こえています(笑)。
▼2年前の優勝時より、今年の方がギャラリーからの声援がさらに大きくなっていませんでしたか?
カートに乗って18番のティーイングエリアに向かう時などに、そう感じました。声援が大きかったです。すごく嬉しかったです。
初めて勝った時に「(プレーオフで一緒に戦った)石川遼の応援がほとんどだと思っていた」っていうコメントを残して、それを見てくれた人が結構いたんじゃないかなって思います。2回目に勝った時は、それでいっぱい声をかけてくれたような気がします。
▼岩田プロはプレーだけでなくファッションにも注目が集まっています。ゴルフウェアやシューズへのこだわりはありますか?
こだわりは特にないんですけど、着たいウェアを着て、それに靴を合わせています。
昔、ジャンボさんが「ゴルフウェアは舞台衣装だ」と言っていたのを聞いたことがあったので、より意識するようにはなりました。
シューズは20足くらい持ってきていて、ウェアに合わせています。
▼岩田プロが考える男子ツアーの魅力とオススメの楽しみ方は?
若い子が増えてきて、爽やかな子がいたり、YouTubeをやって有名な子もいますね。「推し」の人を見つけてほしいです。
▼岩田プロの「推し」の若手選手は?
清水大成と勝俣陵です。裏表がなくて、見た目もシュッとしていて、笑顔もある。で、いい球を打つんです。

優勝を決め、キャディと喜びを分かち合う
大会のイメージは花火とスナッグゴルフ。
宍戸ヒルズは毎年「いい感じに変わっている」
▼「BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」には、どんなイメージがありますか?
花火大会と、スナッグゴルフと、あとはメジャーの雰囲気。車がいっぱい並んでいるんで、ちょっと海外っぽいですね。
花火大会ではカメラを持った人がいっぱい練習場の周りにいますね。
▼隣の東コースで開催されている小学生のスナッグゴルフ大会も印象に残っているのですね?
印象にありますね。クラブハウスから練習場に行く時などに、近くを通るので。楽しそうにやっているところや、声も聞こえてきます。ほっこりしますね。
▼宍戸ヒルズカントリークラブ西コースには、どんな印象を持っていますか?
年々変わっていっているんですけど、いろんな顔があるというか、進化をしているというのを感じます。毎年、いい感じに変わっています。ただ距離を伸ばすだけじゃないところなどは、すごく良いと思います。
まだ距離を伸ばすという噂を聞いたんですけど(笑)。
▼今回の優勝で10月に開催される米国PGAツアーの「ベイカレントクラシック」の出場権を獲得しました。目標や、やってみたいことは?
上位に行きたいです。優勝争いとかも味わってみたいですし、いっぱいありますね、やりたいことは。
▼優勝会見では、海外への挑戦についても語っていました。今後、海外ツアーに挑戦したい気持ちは?
機会があればすぐに行きたいです。ファーストとかセカンドのQTを受けて、そこから行くというのはないですかね。何かで機会を得れば、すぐに行きます。
▼最後に、今シーズンの目標を改めてお願いします。
まず2勝目を挙げるのと、優勝争いの数を増やしたいです。

優勝決定後は、待っていたギャラリー全員にサインをしていた
